薄氷(うすごおり)
軽羹と
蒸し羊羹製
水面に薄く張った氷を薄氷といい、「うすらひ・うすらび」とも読みます。
また、氷にひびが入った様子を図案化したものも薄氷といい、
このお菓子は、その幾何学的な模様を表したものです。
蒸し羊羹の上に薄く真っ白な軽羹を配して、
三角形に切り分けた2個を1組としました。
三角形が氷を表しているのは
氷室と同じですね。
白黒のコントラストと、直線だけで構成される形が、
ピンと張り詰めた冬の朝の空気を連想させ、
緊張感をも感じさせてくれるお菓子となりました。
ちなみに、今回は冬のお菓子としましたが、
薄氷は、春先の薄々と張る氷や、
解け残った薄い氷も意味し、
その場合は春の季語となります。