こたつと…
こたつと…(炬燵と…)
道明寺
昔に比べ近年は、こたつを使う家庭が減っていると聞きます。
色々と忙しい現代、他の様々な暖房器具に比べ、
暖を取りながら動き回ることができないからでしょうか。
確かに、一旦こたつに入ってしまうと抜け出せなくなってしまう、
という方は結構多いかもしれませんね。
しかしながらこたつには、日本独特の良さがあると思います。
囲炉裏と同様に、家族みんなが顔を向き合わせて座り、
必然的に時間と空間を共有できて、
一家団らんの場を設けてくれるものだと思います。
家族の崩壊が叫ばれている現代だからこそ、
必要とされるような気がしてなりません。
で、そのこたつに欠かせない物といえば…、
そうです、やっぱりミカンですね。
実はミカンは秋の季語なのですが、
最もミカンにふさわしいイメージとして、
冬の季語である、こたつを菓名に選びました。
こたつの上には、ミカンと、テレビ番組欄を広げた新聞と、リモコン。
これで、こたつから出る必要はなくなってしまいますね。

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