芋名月
芋名月(いもめいげつ)
煉切
旧暦8月15日の夜、満月に新芋を供える風習があり、
このことから中秋の名月を芋名月と呼びます。
この場合の「芋」はサトイモのことですが、
「イモ」には「芋」「薯」「藷」の3種類の字があります。
厳密に定義が分かれている訳ではありませんし、
当てはまらない場合も勿論あるのですが、
辞典などによると一般的には、「芋」はサトイモ、
「薯」はヤマノイモ、「藷」はサツマイモを指すことが多いそうです。
里芋、田芋、自然薯、薯蕷(とろろ・しょよ)、馬鈴薯、甘藷というように、
漢字をそれぞれ使い分けたりもしますね。
また英語でも、サトイモは「taro」、ジャガイモは「potato」、
サツマイモやヤマイモは「yam」と、やはり違うようです。
ちなみに、都会的ではない野暮ったい人をあざけっていうときの、
「イモニイチャン」などはカタカナが良いのでしょうかねぇ?

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