ふくべ
ふくべ(瓢)
煉切
「ひさご」ともいい、瓢箪(ひょうたん)の実のことです。
ユウガオの変種でウリ科、観賞用や日除け用に植えられます。
独特の形を持つ実は、中身を取り去り乾燥させて、
酒や水などの容器として活用されました。
一度試してみたことがありますが、
水に1〜2週間つけて中の果肉や種を腐らせる時、
また乾燥させる時に、物凄い悪臭を放ちます。
都会にお住まいの方は、近所迷惑になるかもしれませんね。
和菓子の世界で瓢箪を扱う場合、
この時季の瓢箪はまだ熟していない青瓢箪ですが、
春の瓢箪は酒器を表し、花見酒を意味します。
初夏の青楓と秋の紅葉のように、
同じ題材でも時季や色が変わることにより、
意味合いが違ってくる良い例ですね。

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