蕨餅
蕨餅(わらびもち)
本蕨
ワラビモチは夏場に冷たく冷やして食べるもの、
というイメージがあるかもしれませんが、
実は「蕨餅」は春の季語であり、立春を目安に作り始める、
2〜3月のお茶席には欠かせない伝統のお菓子です。
これは勿論、山菜としても人気の高い蕨が、
野山に萌え始める時季が早春だからであり、
蕨=春の到来・春の味覚、という図式に則ったものです。
少々物騒な話ですが、蕨の若芽は食用ながら、
実は発ガン物質が含まれているそうです。
ただし、普通に灰汁や重曹などでアク抜きをすれば、
ほとんど取り除かれてしまい、有害な成分は残りません。
ただ、ビタミンB1分解酵素を含むので、
食べるのは程々が良いようで…。
あ、これは蕨の若芽の話で、蕨餅は大丈夫。
どうぞご安心を。

トップ > 和菓子歳時記 > 平成15年如月 > 蕨餅