山茶花
山茶花(さざんか)
煉切
紅葉の賑わいも終わり、そろそろ庭先が寂しくなった頃、
一輪、また一輪と咲くのが、山茶花です。
別名、小椿(こつばき)・姫椿(ひめつばき)といわれるように、
椿に似ていますが、花も葉もやや小柄です。
また椿は春咲きで、雄しべや花弁の根本がひっつき、
花全体が落ちてしまうのに対して、
山茶花は秋から冬咲きで、花弁を一片ずつ散らし、
散り際の美しさもまた格別です。
ちなみに「山茶花」というのはツバキの中国名で、
それを誤ってサザンカにあて、
字音サンサクヮが転じたのではないか、ということです。
本当のサザンカの中国名は「茶梅花」で、
また違った印象を受けますね。

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