深山時雨
深山時雨(みやましぐれ)
きんとん
初冬の頃、雨が急にパラパラと降ってはやみ、
晴れてはまた降りだす、ということがあります。
この通り雨のことを、「過ぐる」が転じた言葉で「時雨」といい、
陰暦10月は時雨月ともいわれています。
人里遠く離れた奥深い山にも時雨が降り、
人知れず色づいた紅葉は、ますます鮮やかにその赤みを深めていきます。
そういう、ひときわ侘しい冬心を誘う情景を思い浮かべて作りました。
冬を迎える前の、はかない美しさが伝わるでしょうか。

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