友禅流し
友禅流し(ゆうぜんながし)
鮮羹
京友禅や加賀友禅に代表される友禅染めは、
江戸時代中期の絵師、宮崎友禅斎によって始められました。
下絵を描いた上に染料が滲まないよう糊を置いて、
美しく染めた後、糊を洗い流すという手法です。
この糊や余分な染料を洗い流す工程を、昔は川で行っていました。
それが有名な友禅流しです。
今は化学染料を使っているため川の汚染が心配されること、
また逆に、川の水が汚れているため染物に良くないこと、
などの理由からイベント時以外はあまり見られなくなってしまいました。
けれども、色とりどりの反物が川面を彩る景色は、
絶対になくして欲しくない日本の美の一つですね。
その友禅流しを、お菓子にしました。
水の透明感と、色合いの美しさがポイントです。

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