朝の露
朝の露(あさのつゆ)
煉切
夏の花といえば、朝顔がよく親しまれています。
小学生の、夏休みの観察日記で定番だからでしょうか。
この「朝顔」という花名は、
朝方の美しい花という意味の「朝の顔が花」からだそうです。
その朝顔を象ったお菓子「朝の露」の菓名は、
夏の早朝、露が輝く間だけ咲くことから名付けました。
白色と淡紅色の煉切で漉し餡をつつみ、茶巾絞りで中央を窪ませ、
ヘラで五弁を刻み、錦玉の露を落としました。
暑い夏の明け方、ひと時の涼しさを切り取ったお菓子です。

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