しょうび
しょうび(薔薇)
雪平
「しょうび」とはバラのことで、「そうび・さうび」ともいいます。
元々「しょうび・そうび」を表す「薔薇」という漢字に、
棘のある低木の総称である「茨(いばら)」からきた、
「バラ」という名前を、読みにあてたのでしょう。
ちなみに英語の「ローズrose」は、
ギリシャ語で赤を意味する「ロード」に由来するそうです。
花から受ける印象は多少違うかもしれませんが、
日本にもバラの野生種は、ノイバラ、ハマナスなど多く自生していて、
万葉集にも「荊(うまら)」という名で詠まれています。
淡いバラ色の雪平を手でひねり、氷餅をまぶして高貴さを演出しました。
西洋のイメージの花ですが、日本のお茶にも合うことでしょう。

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