木の芽
木の芽(きのめ)
薯蕷
木の芽というのは、山椒の若芽のことです。
山椒は、古くから日本の代表的な香辛料や薬として、
葉・花・実・種子・樹皮の全てが利用されてきました。
辛くて顔をしかめる様が、はにかむ様子に似ているために、
「椒(はじかみ)」という古名があり、山の辛い実という意味になります。
これに対して現在、一般的に「はじかみ」といわれているのは生姜で、
「薑(はじかみ)」の文字があてられています。
このお菓子は、天焼きした薯蕷饅頭の上に木の芽をあしらい、
季節の風味を漂わせ、香り豊かに仕上げました。
萌えいづる生命力をも感じさせるお菓子です。

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