手鞠
手鞠(手毬・てまり)
煉切
現在では手鞠といえば、ゴムや塩ビ製のものがほとんどのようです。
もう飾り物としてしか残っていないのかもしれませんが、
昔のものは、綿を丸めた芯に、美しい色糸を固く幾重にも綾にかがっていました。
その色彩を糸目とともに煉切でかたどったのが、このお菓子です。
お正月の子供の遊びといえば、手鞠つきや、
福笑い、羽根突き、カルタ取り、双六、コマ回し等だったのですが、
現在ではあまり見られなくなってしまいました。
俳句などの季語・季題としてしか、目にする機会がなくなってしまったのは、
やはり時代の流れで仕方のないことなのでしょうか。

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