木守り
木守り(きまもり)
煉切
ほとんど葉が落ちて、柿の実が沢山なっている大きな古木というのは、
それだけで絵になります。
同じ場所にたたずみ、百年以上その村の歴史や、子供達の成長を見続けてきた…、
というような物語にまで、想いを巡らせてしまいます。
その柿の実を、来年もよく実るようにという「おまじない」で、
木に一つ二つ、取り残しておきます。
その残した実を、木守りというのです。
たいていは、カラスに突かれることになるのでしょうが、
昔の人の、心の余裕や優しさが表れている風習・言葉だと思います。

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