香魚
香魚(こうぎょ)
鮮羹
香魚というのは、日本の川魚の代表、鮎の異名です。
鮎の身は良い香りがすることから、この名があります。
川底の石につく藻類を食べ、その藻が香りに影響するそうです。
ですから、育つ川によって微妙に風味が違い、
美しい清流の鮎が、やはり美味しいといわれています。
四国では、徳島の吉野川や、高知の四万十川が有名です。
羊羹の上に 錦玉を合わせ、 淡雪羹の鮎を泳がせました。
川底には芥子(ケシ)を敷き詰め、 鹿の子の小石を一粒あしらっています。
太公望にも喜ばれるお菓子となりました。

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