富貴草
富貴草(ふうきぐさ)
煉切
牡丹(ぼたん)の異名。
他に「深見草(ふかみぐさ)」「二十日草(はつかぐさ)」「名取草(なとりぐさ)」
「ほうたん」「山橘(やまたちばな)」など多くの呼び名があり、
花の中の最も優れたものという意味で「花王」とも呼ばれます。
取り合わせの良いものの例えとして「獅子に牡丹(唐獅子牡丹)」といい、
百獣の王と称えられる獅子の勇姿にも釣り合う花とされてきました。
大輪の花姿は豊麗で気品があり、工芸菓子のモチーフとしてもよく使われます。
鳴門では里浦町の観音寺が有名で、毎年牡丹まつりが開かれています。

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