春告鳥
春告鳥(はるつげどり)
煉切
鶯(うぐいす)の異名です。
「鶯の谷より出づる声なくは 春来ることを誰か知らまし」(古今集)とあるように、
その声で春の来たことを知る、とされています。
実際の鶯の色は、もっとくすんだ緑褐色でお腹は白色。このお菓子の色は目白に近いです。
けれども目白色とは言わずに、鶯色と一般的にも言われています。
このへんがお菓子らしさであり、「リアルなもの程よい」とはならないところ。
本物そっくりの鶯は、ちょっと食べる気にはなりません。

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