きのこ狩り
きのこ狩り(きのこがり)
薯蕷
山林に入り色々なキノコを探して取ることを、
きのこ狩りとか、たけ狩りといいます。
林の中で、木陰や朽木などキノコの生えそうな場所を探し当てるのは結構面白く、
しかも食べて美味しいので、楽しい秋の行楽の一つとなっています。
けれどもキノコは種類が多く、有毒なものも少なくないので、
むやみに採って食べるわけにはいきません。
しかし、だからこそ美味しいキノコを探し当てた時の喜びは、
より一層大きなものとなるんでしょうね。
このお菓子はキノコの代表、マツタケを極めてシンプルに模しました。
薯蕷生地に焼きゴテで焦げ目をつけてから餡を包み込み、
「つぼみ」と呼ばれる形にして蒸し上げています。
「つぼみ」に比べ香りが強いとされる、
傘が開ききった「開き」の形でも良いのですが、
一般的に「つぼみ」の方が高価とされていますので…。
本物のマツタケにはなかなか手が出せませんので、
せめてお菓子くらいは贅沢品を、との思いからです。

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