「ちょっと一言」約1年ぶりの更新です。

かなり前の話で恐縮ですが、NHK徳島放送局の番組で、
「てれごじ。」(現在は放送終了)という主に中高生向けの情報番組があり、
その中のコーナー「徳島カルチャーショック!!」で、
県内でも知らない方がいる、鳴門のお赤飯に関する取材をうけ、9月2日に放送されました。
鳴門ではお赤飯に、ゴマ塩ではなく、ゴマ砂糖をかけて食べるのが一般的で、
他地域の人にとってはカルチャーショックだったらしく、その真相を探る、というものでした。

ゴマは、黒ゴマではなく白ゴマを使い、炒ったあと少しすりつぶし、砂糖と塩少々を加えます。
甘味よりも、まずゴマの風味や香ばしさが口中に広がり、
なかなか美味しいものだと思っています。
私も含めて、鳴門市民にとってはこれが当たり前であり、
なかには全国標準だと思っている方もいるようです。
市外の方でも、初めはビックリしますが、慣れるとゴマ砂糖の方がおいしいということで、
わざわざ遠方からお越し下さったりします。

鳴門は昔から製塩業が盛んで、私の小さい頃には塩田も多く残っていました。
だから、他の町では貴重とされていた塩も、鳴門では割とありふれたものであり、
めでたい日・晴れの日に食べる赤飯には、より貴重だった砂糖をかけたのではないでしょうか。
さらに、鳴門の西方、上板には和三盆糖の産地があり、
高価ではあるものの、富裕層には比較的簡単に砂糖が手に入った、ということも考えられます。
ただ、塩の産地は全国に多数あり、
砂糖の産地に近い所も、香川県の引田など幾つかあったと思われますが、
ゴマ砂糖が普及していないことを考えると、
上記の理由にプラスして、ただ単に鳴門の人々は、甘い物好きではなかったのか?
というのが私の推測です。

平成15年1月30日



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